京大もALS患者の治験=iPSで発見の白血病薬
2019年03月26日17時26分
人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って見つけた白血病治療薬を筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者に投与し、安全性を評価する医師主導の臨床試験(治験)を始めたと、京都大iPS細胞研究所の井上治久教授らのグループが26日、発表した。
ALSは筋肉を動かす指令を伝える神経細胞が死に、全身の筋力が弱っていく難病。iPS細胞を使ってALS治療薬を目指す治験は、慶応大に続いて2例目。
京大などのグループは、ALS患者のiPS細胞から作製した神経細胞を使った実験で、慢性骨髄性白血病の治療薬「ボスチニブ」が細胞死を抑えることを発見していた。