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延坪で近く射撃訓練 米韓演習終了 引き続き北牽制
このニュースのトピックス:核・ミサイル事情
【ソウル=加藤達也】北朝鮮による韓国・延坪(ヨンピョン)島砲撃への対抗措置として実施されていた米韓合同軍事演習は1日、全日程を終了した。米軍が原子力空母「ジョージ・ワシントン」(GW)を黄海に初めて投入した今回の演習に続き、米韓は年内か来年の早い時期をめどに、再度の合同演習を行う方向で協議している。また、韓国軍は6日から12日まで海上29カ所で対艦砲発射訓練を行うほか、砲撃で延期されていた延坪島での射撃訓練も近く実施する方針で、今後も深刻な挑発を繰り返す北朝鮮への牽制(けんせい)と圧力を継続する。
合同演習はこの日、北朝鮮軍に対米韓攻撃の動きが出た、との想定で、物資の補給や空母護衛など実戦的な訓練が行われた。
平壌まで戦闘機で最短10分という“鼻先”で11月28日から行われた演習には米軍の約6400人、韓国軍からは約900人が参加。米軍は空母以外にイージス艦「フィッツジェラルド」など計5隻、韓国軍もイージス艦「世宗大王」など6隻を投入した。両軍は艦艇、艦載機と連携し、潜水艦や航空戦力、ミサイルによる奇襲的な攻撃も素早く探知、反撃する戦術の習熟に努めた。
合同演習に反発する北朝鮮が、韓国側に砲撃や短距離ミサイルを発射するのではないかとの懸念ももたれていたが、これまでのところ北朝鮮側に特異な動きはみられない。
米韓両軍は、今後も北朝鮮の挑発攻撃に細心の監視態勢を敷く。