▲ボーディングターミナルのモックアップを用いたデモンストレーション。在来線機関車(赤色)によって狭軌貨車が到着。 (JR北海道提供)
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この"トレイン・オン・トレイン"が実現すれば、青函トンネル内の軌道を標準軌に一本化することが可能で、保守・保安に大きなメリットとなります。また青函トンネル内で高速の標準軌新幹線列車と低速の狭軌貨物列車が混走することによって生じるダイヤ設定上の制約がなくなるほか、貨物列車の安全レベルを新幹線列車と同等にすることが可能となります。さらに将来的には現在中断してしまっているカートレイン輸送も期待でき、本州と北海道の道路を直接結ぶ物流ネットワークの構築も夢ではなくなるはずです。
▲ボーディング・ロコ(黄色)が狭軌貨車を受け取りに新幹線貨車(TFC)内へ。 (JR北海道提供)
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▲新幹線貨車(TFC)内を走行するボーディング・ロコ(左)。ボーディング・ロコが狭軌貨車を牽引して所定位置へ移動(右)。 (JR北海道提供)
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▲収納完了。新幹線貨車(TFC)は小径車輪を用いた構造となる。 (JR北海道提供)
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▲在来線貨物列車混走時とトレイン・オン・トレイン(t/T)方式採用時の列車本数の比較(共用走行区間のダイヤ)。 (JR北海道提供)
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現在、JR北海道苗穂工場内には新幹線貨車(TFC)の実物大モックアップ2輌とダブルトラバーサのダミーが設置されており、在来機関車が運んできた狭軌線貨車を"ボーディング・ロコ"と称する専用牽引機がエスコートしてTFCに収める実験が行われています。
なお趣味的には、このトレイン・オン・トレイン(t/T)方式が実現した際に、標準軌に一本化された青函トンネル内を通過することができなくなる在来線旅客列車、とりわけ寝台特急の去就も気になるところです。