【南富良野、富良野】JR北海道が来年3月のダイヤ改正に合わせて、根室線のいずれも無人駅である東鹿越(ひがししかごえ)(上川管内南富良野町)、島ノ下(しまのした)(富良野市)の両駅を廃止する意向を固め、南富良野町など地元自治体関係者に伝えていたことが20日、分かった。

 両駅の1日平均乗車数(2011年~15年の11月調査日の平均)は1人以下。同社担当者が6月上旬、各駅の利用状況を同町幹部らに説明した上で、廃止の考えを伝えた。

 JRの意向について、南富良野町の池部彰町長は北海道新聞の取材に対し、「東鹿越駅周辺には民家はなく、廃止はやむを得ない面もある」と述べた。一方、富良野市は「市長に対して正式に説明があったわけではない」とした上で、「JR北海道が地域住民に直接説明するべき問題だ」(幹部)と話している。