なごみの塔が老朽化で閉鎖 再開見通し立たず
- 2016年09月23日
- 地域・教育
竹富島 観光客登れず「残念」
【竹富】国の登録有形文化財に指定されている名所「なごみの塔」が老朽化のため20日から閉鎖され、利用できなくなっている。
塔は1953年に建築され、今年で63年がたつ。当初は放送施設として使用されたが、今では町並み保存地区の集落を眺望できる観光スポット。年間に数万人の観光客が利用してきた。
塔を訪れた観光客は「塔に登るのを楽しみに来たのに」と残念そう。撮影にきていた東京のテレビ局のカメラマンも「町並みの絶景ポイントがなくなり、困った」と嘆いた。
竹富公民館(上勢頭篤館長)は、塔の老朽化について文化庁や竹富町に相談しているが、修理や再開の見通しは立っておらず、住民からは利用禁止の長期化を懸念する声も上がっている。
上勢頭館長は「構造のモルタルが剥離、鉄筋も腐食し、ひび割れも多い。このままでは事故につながる危険性もある。観光客には申し訳ないが、安全を優先して階段を閉鎖した」と理解を求めている。(三浦彰徳通信員)
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