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国後に「白いヒグマ」…日本人調査団、撮影成功

国後島で撮影された白いヒグマの足=NPO法人北の海の動物センター提供

 北方4島の専門家交流で、日本人の研究者らが国後島で白いヒグマとみられる動物の撮影に成功したと29日、発表した。

 日本人調査団としては初めてという。

 調査団は大泰司紀之・北大名誉教授や佐藤喜和・日大専任講師ら10人で構成。4島在住のロシア人専門家と22〜26日の5日間、調査した。写真は現地時間で23日午前6時頃、自動撮影装置を用いて撮影したという。

 佐藤専任講師は、国後島のヒグマの約1割が白いと推測し、「天敵のオオカミがいないため、本来はみつかりやすい白いクマが生存できたのではないか」としている。大泰司名誉教授は「白い毛だと魚に把握されにくく捕獲率を高められるため、生存率も高まるのでは」と指摘。今後、毛を採取して遺伝的研究を進める考えという。

2009年10月30日12時27分  読売新聞)
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