■インタビューでゲームの話をすると「あーそうなんですねー」と流される
「ポンキッキーズ」でFolderを見ていた世代にとって、4月8日のラジオ「マイゲームマイライフ」での三浦大知さんのゲーマーぶりはちょっとした衝撃だったのではないでしょうか。トークは、三浦さんの小さな悩みから始まりました。
三浦「なかなかゲームの話をできる機会がないんですよね。インタビューとかで趣味を聞かれて、『ゲームです』って答えると、『あー、そうなんですねー』って……」
宇多丸「ははははは。その話はそんなに掘り下げないでいいですよー、みたいな」
三浦「そうそう。“それ以上もういいですよ”みたいな顔をされるんです(笑)」
宇多丸「はははははは」
三浦「ああ、これ以上、今やってるゲームの話をしたらダメなんだな、って……」
宇多丸「向こうからの壁を感じるんだ(笑)」
三浦「それで、『息抜きになるんですよね』くらいで終わることが多くて」
宇多丸「一致しないんでしょうね、大知くんのイメージと。あんまりインドアなイメージはないから」
その後も、三浦さんは「僕、一番ストレス発散になるのはゲーム! 睡眠削ってでもゲーム!」、「家帰ったらゲームできるぞ、ってテンション上がるんですよ」といかにゲームを愛しているかを熱弁。好きなのは洋ゲーで、パズルゲームや格ゲー、レースゲームは苦手なのだそう。
三浦大知と聞くと、Folderとして歌っていた子どもの頃の姿をいまだに思い浮かべる人も少なくないはず。少女たちが周りで踊る中、ひとりセンターで歌い、弱冠9歳にしてラップもこなすDAICHI(現・三浦大知)は、確かに今のゲーマーの姿とは繋がりません。
ただ、『メタルギアソリッド』や『BULLY』といった難易度の高いゲームの話になった際、「練習すればするだけできるようになるんですよ」としきりに語っていた三浦さん。まるでスポーツの話をしているかのようです。
ゲームのラジオで、こんなに体育会系のような言葉が何度も登場するとは思いませんでした。幼い頃から、日々パフォーマンスを磨く厳しい環境にいると、難易度の高いゲームも根気よくプレイする根性が身につくのかもしれません。
■今回のピックアップ・フレーズ
三浦「最近は『レインボーシックス シージ』でオンライン対戦もやってます」
宇多丸「それはオンラインで一緒にプレイしている相手が三浦大知と知らずに……」
三浦「そうですね、僕だと知らずに撃ってきてると思います(笑)」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)