『キャプ翼』世代の子供たちが『イナイレ』世代に
2011年1月24日
「国民的、いや今や世界的知名度を誇るサッカーマンガ『キャプテン翼』の連載が始まったのは 1981 年のことだ。そこから始まる日本のサッカーマンガの歴史はおよそ 30 年。そして私は 、 『 GIANT KILLING 』と『イナズマイレブン』の登場によって日本サッカーマンガ史が成熟を迎えたとほぼ同時に新たに2つ目の潮流が生まれたという、新時代に突入したことを宣言したい」
「SEEDS-net vol.149」の記事「新世代に突入した、日本サッカーマンガ史について」の中で、日本のサッカーマンガの歴史とリアリティ、読者層について分析されています。
まずは、81年連載開始の『キャプテン翼』が日本のサッカーマンガ史の一つの出発地点となります。キャプ翼世代の成長、彼らのサッカーに関する知識が成熟していくのと同時に、サッカーマンガは徐々に荒唐無稽な内容からリアリティに沿った内容に変わっていき、07年に連載を開始した『GIANT KILLING』がリアリティ路線の一つの到達点となりました。
一方で、キャプテン翼の再来を狙い子供向けのエンターテイメント性の強い作品としてスタートしたのが08年にコロコロコミックでの連載、ゲームソフトの発売、テレビアニメが開始された『イナズマイレブン』で、現在小学生の間で大人気となっています。
ちょうどイナイレファンの中心的な世代は、キャプ翼ファンの子供たちの世代にあたります。同記事は、現状の日本サッカーマンガ史を次のようにまとめています。
「現在35~40歳ほどの人々を中心に『キャプテン翼』~『GIANT KILLING』ラインが読まれ、その子供が『イナズマイレブン』という、彼らにとっての『キャプテン翼』の位置にあたる作品を皮切りに新しいラインを築き始めようとしている。2本のライン、これが2010年現在の、新時代に突入した日本サッカーマンガ史の姿である」
LINK
新世代に突入した、日本サッカーマンガ史について(SEEDS-net)
イナズマイレブンは「キャプ翼」になれるのか?(サポティスタ)