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イスラエル検察当局 ネタニヤフ首相を収賄などの罪で起訴

イスラエルの検察当局は、ネタニヤフ首相が地元の通信業者に便宜を図っていたとして収賄や背任などの罪で起訴しました。次の総選挙を3月に控えて、政権批判が強まるのは避けられませんが、ネタニヤフ首相は、アメリカのトランプ政権との良好な関係をてこに政権の存続を目指す構えです。
イスラエルの検察当局は28日、ネタニヤフ首相が地元の通信業者に便宜を図る見返りに、傘下のネットメディアに政権に好意的な報道をするよう要求していたとして、収賄や背任などの罪でエルサレムの地方裁判所に起訴しました。

ネタニヤフ首相はこれまで起訴を免れるために議会に特別な申し立てを行っていましたが、28日、「野党側が多数派の議会では、まともな議論が期待できない」として急きょ申し立てを取り下げ、これにともない、即日起訴された形です。

イスラエルの法律ではネタニヤフ首相は、裁判で有罪判決が確定するまで職にとどまることができます。

イスラエルでは与野党の激しい対立が続いていて、ことし3月にはこの1年で3度目となる総選挙が行われますが、今回の起訴でネタニヤフ首相に逆風が吹くことは避けられません。

しかし、ネタニヤフ首相は、イスラエル寄りの姿勢を強めるアメリカのトランプ大統領との良好な関係をてこに、政権の存続を目指す構えです。

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