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  • 防衛相、中国海軍の動向分析表明 インド国防相と会談


     会談を前に握手する北沢防衛相(右)とアントニー国防相=30日、ニューデリー市内のインド国防省前(共同)

     【ニューデリー共同】インド訪問中の北沢俊美防衛相とアントニー国防相が30日午前(日本時間同日午後)、ニューデリー市内の国防省で会談した。北沢氏は日本周辺海域で活動が活発化している中国海軍の動向について「しっかりと情報収集し、分析していきたい」と表明した。両氏は国防費増大を続ける中国に対し、透明化を強く求めていく考えでも一致した。

     北沢氏は会談後、同行記者団に対し、中国の軍備増強を受け、南西諸島への陸上自衛隊部隊の配備に向けて2011年度予算案に調査費を計上する考えを表明した。11年度からの新たな「防衛計画の大綱」に基づく中期防衛力整備計画(中期防)に部隊配備を明記する方針。沖縄県の宮古島や与那国島を想定しているとみられる。

     中国海軍は4月上旬、艦艇10隻で沖ノ鳥島周辺を航行した上、艦載ヘリコプターが海上自衛隊の護衛艦に異常接近。北沢氏は会談で「国際社会で責任ある行動を取るよう働き掛けていくことが重要だ」と指摘した。

     両氏は北朝鮮の核開発やミサイル発射について懸念を表明。北沢氏は拉致問題解決に向けた協力を要請し、アントニー氏も「日本の考えや立場を共有している。全面解決に向け協力していきたい」と応じた。

      【共同通信】