各国代表 2014.06.14

昨季PNC王者のフィジーがトンガに快勝! イタリアはツアー2連敗で来日へ

昨季PNC王者のフィジーがトンガに快勝! イタリアはツアー2連敗で来日へ

PNC

 フィジーのラウトカ(チャーチルパーク)で14日、「IRB パシフィック・ネーションズカップ(PNC)2014」のパシフィック・アイランド・カンファレンス第2節がおこなわれ、昨年のチャンピオンであるフィジー代表が45-17でトンガ代表に快勝した。フィジー代表は今大会1勝0敗、トンガ代表は1分1敗となった。

 CTBネマニ・ナドロ(NEC/クルセイダーズ)のPGで先制したフィジーは7分、敵陣で相手のパスミスから攻めに転じ、10番のグラバーキックでゴール右隅近くに転がったボールをWTBワティソニ・ヴォトゥが確保してトライを挙げた。13分には大型LOが突破し、オフロードパスでナドロにつないで追加点。アグレッシブなフィジーは31分、自陣深くのブレイクダウンでターンオーバーしたあと果敢に回し、昨季までNTTドコモに所属していたWTBシレリ・ボンボが快足を飛ばしてリードを広げた。

 24-3で後半を迎えたフィジーは52分、ハーフウェイでのスクラムからNO8アカプシ・ンゲラが右に持ち出して突破、サポートしたWTBヴォトゥがSHニコラ・マタワルとつないでチーム4トライ目を挙げ、ボーナスポイントを獲得した。

 その後、トンガは相手がシンビンで1人を欠いている間に2トライを返したが、それが精いっぱい。フィジーは終盤にも38歳のWTBボンボと主将ンゲラが力走してゴールラインを越え、スタジアムに集まった約6000人のファンとともに勝利を喜んだ。
 なお、キッカーを務めたナドロは、PG1本と6本のコンバージョンキックをすべて決め、自らの1トライを足して計20得点の活躍だった。

 一方、もうひとつのライバルチームであるサモア代表は同日、地元アピアでヨーロッパ6強の一角であるイタリア代表と対戦し、15-0で勝利を収めている。トライレスのゲームで、サントリー所属のSOトゥシ・ピシが5本のPGを決め、対イタリア代表戦の成績を5勝1敗とした。

 世界ランキング14位のイタリア代表は、先週末はフィジー代表の前に屈しており、2連敗。来週月曜日にツアー最後の目的地である日本に到着し、21日に東京・秩父宮ラグビー場で日本代表と対戦する。本来の主将であるNO8セルジオ・パリセと強力FWの象徴的存在であるPRマルティン・カストロジョヴァンニは今回のツアーには参加しておらず、105キャップホルダーのスター2人を欠く元気ない相手に、ジャパンは負けるわけにはいかない。

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