福岡で過去最多388人感染 宣言要請すべきか県が協議

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 福岡県は7日、新型コロナウイルスに新たに県内で388人が感染し、福岡市管内で2人の死亡が確認されたと発表した。1日あたりの感染者数は2日連続で過去最多を更新し、感染者数は計1万人を超えた。

 また、県によると、福岡市が6日に発表した感染者のうち1人の陽性を取り消した。これで県内の感染者は計1万367人、死者は125人となった。

 感染者が確認されたのは、保健所管内別に福岡市230人、北九州市42人、久留米市13人、県域103人。

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 福岡県の小川洋知事は7日、県を宣言対象に含めるよう政府に求めるかどうかなどについて庁内で検討を進めた。8日にも対応方針を決める。

 福岡県内の1日あたりの新規感染者数は、6日にそれまで最多だった190人を大きく上回って300人を超え、7日はさらに増えて388人となった。県医師会は7日に緊急の記者会見を開き、幹部は「1日でこれだけ増えるのは想定外だった」と驚きを隠さなかった。県や医師会は、年末年始に受診を控えた人が正月明けに一斉に受診し、一時的に感染者数が増えた可能性もあるとみている。

 コロナ専用病床の稼働率は6日時点で64・3%。重症病床は18・2%だが、県医師会の松田峻一良会長は「感染者がこれだけ増えると重症者も増える。医療従事者の数にも限りがある」と危機感を示した。

 一方、県は家庭内感染を抑えるため、無症状や軽症の感染者にホテルでの宿泊療養を呼びかけているが、自宅療養者は6日時点で過去最多の1067人に達した。県が確保したホテルの計1057室のうち、入所者は488人にとどまる。感染者が急増し、一人ずつ丁寧にホテル入所を呼びかけることが難しくなっているという。

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