【動画】船舶の座礁やコンテナの散乱など、海や川の周辺でも被害があった＝依知川和大撮影

写真・図版道路上に折り重なった小型船。近くの防潮門扉が波で押し破られ、流されてきたとみられる。周辺に燃料が漏れ出していたため、消防隊が特殊な粉をまいて吸引したという＝２０１８年９月４日午後６時３３分、兵庫県西宮市西宮浜２丁目、宮武努撮影

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　台風２１号の影響で、兵庫県西宮市の人工島・西宮浜では、潮の流入を防ぐために設けられた鉄製の防潮門扉が３カ所で押し破られたり、開いたりする被害があり、設備を管理する兵庫県の担当者が５日朝から対応に追われた。

　西宮市西宮浜２丁目の防潮門扉は４日午後に波に押し破られ、クルーザーなど数隻の小型船が陸側に流された。乗り上げた船の一部からは油が漏れ出し、消防隊が引火を防ぐための対処にあたった。西宮浜ではこの他２カ所で、防潮門扉がレールから外れるなどして開いてしまったという。

　兵庫県尼崎港管理事務所によると、防潮門扉は台風接近に備えて３日夕方に閉鎖していた。通常の高潮で破損することは考えにくいといい、「台風シーズンはまだ続くので、早急に対策を取りたい」と話している。（宮武努）

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