IHIステージアラウンド東京次回作は宮藤官九郎×劇団☆新感線『メタルマクベス』 3バージョンを連続上演 - 2018年2月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド
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『メタルマクベス』上段左から、橋本さとし、尾上松也、浦井健治、下段左から、濱田めぐみ、大原櫻子、長澤まさみ

▲ 上段左から、橋本さとし、尾上松也、浦井健治、下段左から、濱田めぐみ、大原櫻子、長澤まさみ


宮藤官九郎作×劇団☆新感線『メタルマクベス』が、7月よりIHIステージアラウンド東京にて上演される。

昨年3月に豊洲にオープンした「IHIステージアラウンド東京」は、1300席もの観客を乗せて360°回転する円形の客席を劇場中央に配置し、その周囲をステージとスクリーンがぐるりと取り囲むという斬新なシステムを取り入れた劇場。こけら落としの演目『髑髏城の七人』は、「花・鳥・風・月・極」の5シーズンに分け、すべて異なるキャストに脚本・演出も練り直し、それぞれに異なるアプローチで上演が続けれている。

このたび、3月17日(土)開幕の『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』に続く次回作が発表に。2006年に新感線と宮藤が初めてタッグを組み上演された『メタルマクベス』に決まった。

シェイクスピア『マクベス』をベースとし、2206年の廃退した近未来と、空前のバンドブームに沸いた1980年代の日本という二重構造に置き換えた大胆なアレンジによってつくり上げられた本作。ロックバンドが劇中で生演奏する、音楽に特化したエネルギッシュなステージで好評を博した。

同作が、初演から12年の時を経て復活。このために宮藤自ら脚本を書き直し、演出にアレンジを加えて「disc1・2・3」と題して3作を連続上演する。

7月23日(月)に初日を迎えるdisc1には、退団以来21年ぶりに新感線に出演する橋本さとしと濱田めぐみが登場。9月開幕のdisc2には尾上松也&大原櫻子、11月開幕のdisc3には浦井健治&長澤まさみと、多彩な顔合わせが、それぞれマクベス夫妻を担う。

■宮藤官九郎
『メタルマクベス』は、それまで劇団☆新感線の単なるファンだった僕が初めて正式に関わった作品であり、シェイクスピアの原作を読んだこともなく、しかもヘヴィメタルよりパンクが断然好きにも関わらず、いのうえさんに気に入られたい一心で引き受け、無我夢中で書いた作品です。あらためて読み返すと良くも悪くも力んでいる。ガチガチに力が入っている。そして奇跡的に成立している。『メタル』の『マクベス』になっている。ですからキャストを一新して“回る”メタルマクベスになっても本質は変わらない、むしろ“回らない”メタルマクベスよりイイ感じになるだろうと踏んでいます。ローリング・メタルマクベス、楽しみ!(ま、回るのはお客さんなんですけどね)

■いのうえひでのり
観客席が回るIHIステージアラウンド東京の特性を考えるとここで上演できるのは場面転換が多く、長期公演でも耐性のある脚本のものということで『髑髏城の七人』か『メタルマクベス』しかないなと最初から思っていました。今回はdisc1・2・3と3組ありますが、基本的に演出とセットは変えません。ただ、そこに役者にシフトした演出を加えていきますし、はからずもいくつかのジェネレーションに分かれたキャスティングになったので、それぞれの特長は生かすつもりです。そしてやはり次の一番の挑戦は、生バンドが入るこの劇場初の“音楽劇”になるということ。もちろん『髑髏城〜』ではできなかった新たな仕掛けもいくつか考え中ですので、楽しみにしていてください。

■橋本さとし
自分の原点、劇団☆新感線の舞台に21年ぶりに戻ることになりました。皆さんにちょっとは成長した姿を見せられる気がしますし、そうでないとアカンとも思っています。うわさに聞くと舞台裏はたくさん走らないといけない劇場みたいですが、僕、方向音痴なので迷子にならないようにしないと(笑)。しかも僕はダントツ年上ですし、ここはロック魂で勝負するしかないですね。disc1、一発目としてしっかりスタートを切って次にバトンを渡したいと思います。

■濱田めぐみ
まさか自分が劇団☆新感線さんにお世話になるとは夢にも思っていませんでしたが、新境地を開くための冒険になるでしょうし、未知の世界でいろいろなことを吸収して新しい引き出しができそうで、今とてもワクワクしています。この年齢で新たな挑戦をさせていただけるなんて光栄ですし、ドキドキしている自分には「おい、かわいいところがあるじゃない」なんて思ったりもして(笑)。とにかく初めて尽くしなので、新入生の気持ちで飛び込むつもりです。

■尾上松也
以前からいつか劇団☆新感線の舞台に出たいと思っていたので、今回声をかけていただき、天にも昇る気持ちで、本当に感無量です。でもまさか、『メタルマクベス』で僕に声がかかるとは思っていなかったのでとても驚きました。マクベスは一言で言えば悪役ですが、ただの悪じゃないので、こういう役どころは大好きです。何より、経験したことのない舞台装置で演じられることにもワクワクしていますし、体力もいつも以上につけておかないと、と覚悟しています。

■大原櫻子
前回の舞台をDVDで観た時は「わっ、これをやるのか!」「私がマクベス夫人役?」とビックリしましたが(笑)、普段の自分にはない要素を持つ、未経験の役柄になると思うので楽しみですし、声をかけていただいてうれしかったです。難しい役ですが、今22歳の私がやることで、逆にオリジナリティー溢れる役として演じられたら。disc1から3までそれぞれ違う色でお届けする中、大原櫻子の『メタルマクベス』という一色がうまく出せたらいいなと思っています。

■浦井健治
劇団☆新感線に出演するのは3回目、これで“準劇団員”と名乗れます! 夢がかなってとてもうれしく思います。『メタルマクベス』の初演は、シェイクスピアの『マクベス』、宮藤官九郎さん、新感線の各世界観がカチッと重なっていた、これぞエンターテインメントな舞台で、鳥肌を立てながら観ていました。その作品で5年ぶりにいのうえさんの演出を受けられるのも最高にうれしく、最高に怖い。ボッコボコにされつつもそのあとの景色を堂々と一緒に見られるよう、食らいついていきたいです。

■長澤まさみ
もともと劇団☆新感線の舞台はお客様との一体感があるところや、観劇後に明るい気持ちで帰れるところが好きでいつかはと思っていたので、お話をいただけてとてもありがたく光栄でした。人を笑わせるのは好きな方なので、今回のように作品にそのような要素が入っていると、よりやりがいを感じます。歌ったり踊ったりするみたいですし、稽古までに体力をつけていろいろと準備はしておくつもりです。disc1、2の舞台もぜひ観に行って、皆さんの良いところを盗みたいですね(笑)。

インフォメーション

ONWARD presents
新感線☆RS『メタルマクベス』Produced by TBS

【スタッフ】作=宮藤官九郎(原作=ウィリアム・シェイクスピア「マクベス」松岡和子翻訳版より) 演出=いのうえひでのり 音楽=岡崎司 振付&ステージング=川崎悦子
【キャスト】[disc1]:橋本さとし/濱田めぐみ/松下優也/山口馬木也/猫背椿/粟根まこと/植本純米/橋本じゅん/西岡徳馬 ほか
[disc2]:尾上松也/大原櫻子/原嘉孝(ジャニーズJr.)/浅利陽介/高田聖子/河野まさと/村木よし子/岡本健一/木場勝己 ほか
[disc3]:浦井健治/長澤まさみ/高杉真宙/柳下大/峯村リエ/粟根まこと/右近健一/橋本じゅん/ラサール石井 ほか

■disc1
2018年7月23日(月)〜8月31日(金)
・会場=IHIステージアラウンド東京
・一般前売=4月28日(土)
・料金=全席指定13,500円

■disc2
2018年9月中旬開幕予定

■disc3
2018年11月初旬開幕予定

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