地方「ヤオハン」名実ともに消滅 「マックスバリュ」に店名統一 静岡2011.1.15 02:38

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「ヤオハン」名実ともに消滅 「マックスバリュ」に店名統一 静岡

2011.1.15 02:38

 イオングループ傘下のスーパー大手、「マックスバリュ東海」は一部店舗で使用していた「ヤオハン」の名称を2月末をめどに「マックスバリュ」に改める。これで熱海市の八百屋として昭和5年に創業し、ピーク時には世界16カ国で年商5千億円を稼いだ巨大小売・流通チェーン「ヤオハン」の名称は名実ともに消滅することになった。

 ヤオハンは平成9年に経営破綻し、マックスバリュ東海として、イオングループの傘下で経営再建が進められてきた。14年に更生手続きを完了させ、現在、静岡県を中心に4県で92店舗を運営する。ただ、「地元で親しまれてきた」ことなどを理由に、静岡と神奈川両県の計15店舗で「ヤオハン」の名称を使用していた。

 同社は規模や出店形態に合わせ、「マックスバリュ」や「マックスバリュEX」を使い分けていたものの、「ヤオハン」は区分けされていなかった。ヤオハンは店舗面積が約700平方メートルから約2800メートルまである「バラバラの店舗形態だった」(広報室)ため、商品展開やチラシ折り込みなどのサービスが統一できていなかったという。

 その傍ら、同社は店舗の統廃合や新規出店の際に、ヤオハンからマックスバリュに店名を変更してきた。3月にマックスバリュ東海への社名変更10年目を迎えて店名も浸透したため、ブランドの統一を図ることなどを理由に店名変更を前倒しすることを決定。これに伴い、看板を順次、変更していく。マックスバリュ東海は景気低迷による消費者の低価格志向を背景に、イオングループのプライベートブランド「トップバリュ」を充実させることなどで攻勢を強めている。県内でのシェアは今年度に入って10%を超えたともみられる。「マックスバリュ」へのブランド統一でさらにシェアを伸ばしていきたい考えだ。

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