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野党勢力が連立合意 ネタニヤフ首相の退陣濃厚―イスラエル

2021年06月03日06時23分

 【イスタンブール時事】イスラエルの野党指導者ラピド元財務相は2日夜(日本時間3日未明)、自身が党首を務める中道政党イェシュアティドなど8党が「新たな連立政権樹立で合意した」と発表した。ネタニヤフ首相の退陣を求める各党が、政策の違いを脇に置いて結束した形だ。
 リブリン大統領は5月5日、ラピド氏に組閣を指示。6月2日がその期限に設定され、ぎりぎりのタイミングで合意に至った。新政権の首相については、最長4年の任期のうち当初2年間は極右ヤミナ党首のベネット前国防相にポストを譲り、その後ラピド氏に交代する「輪番制」を採用する方針という。
 連立政権が正式に発足した段階で、これまで連続12年、通算15年にわたって首相を務めたネタニヤフ氏は政権を手放すことになる。ただ、新内閣の国会での就任宣誓は来週以降となる見通し。ネタニヤフ氏が発足を阻止するため、野党側の一部に翻意を促して切り崩しを図る可能性もなお残されている。

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