公共工事

泊原発の避難道路、道が13年度から250億円投じ整備へ

2012年05月21日 18時52分

 道は2013年度、北電泊原発の事故発生時に避難道路などとして活用する泊共和線の整備に着手する。計画延長14・8㌔のうち、10・8㌔が新設区間。トンネル3カ所や橋梁8カ所の新設を計画している。事業は小樽建管が所管。総事業費は250億円で総工費は235億6000万円、完成は22年度をそれぞれ見込んでいる。

 21日に道庁で開かれた12年度第1回公共事業評価専門委員会で、建設部が明らかにした。避難道路の複線化や行き止まり道路を解消する必要性を指摘した道原子力防災計画専門委員会の報告と、地元町村などの要望を踏まえ、高橋はるみ知事は11年12月の定例道議会で「避難路として機能する新たな道路は、道が主体的に整備を進める」と表明。泊共和線を避難路として整備することにした。
 ルートは、泊村の茅沼鉱山泊線と共和町の国道5号を結び、行き止まりとなっている茅沼鉱山泊線、蕨台古平線、発足線の道道3路線を接続する。地形上、泊村側から共和町側に向け、茅沼工区(3・9㌔)、発足工区(3・9㌔)、国富工区(7㌔)の3工区に分割。茅沼と国富両工区は、ほぼ新設区間で、発足工区は現道拡幅と線形改良が中心となる。
 作工物を見ると、茅沼工区で長さ1720mのトンネル1カ所をはじめ、130mと30mの橋梁2カ所、発足工区で橋梁が30mなど3カ所、国富工区で870mと1260mのトンネル2カ所、80mの橋梁など3カ所をそれぞれ予定している。
 幅員は、車道部が8m(車道5・5m、路肩両側各1・25m)、トンネル部が6・5m(車道5・5m、路肩両側各0・5m)となっている。

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