防衛医科大学校内科学
2013 年 102 巻 1 号 p. 77-82
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機能性下痢は比較的稀な疾患で,排便の75%以上が泥状~水様便であり,便性状変化が生じたり便秘になることもほとんどない.過敏性腸症候群下痢型とは明確に区別される疾患であり病態生理も不明な点が多い.機能性便秘は頻度も高く,病態生理では過敏性腸症候群便秘型と類似する点が多い.治療においても過敏性腸症候群便秘型と共通することも多く,多方面からの指導・加療が必要である.両疾患ともに,器質疾患の除外が重要である.
日本内科学会会誌
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