希少な「コククジラ」 東京 青ヶ島沖で撮影

希少な「コククジラ」 東京 青ヶ島沖で撮影
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日本の近海を回遊する希少なクジラで絶滅が心配されている「コククジラ」が、東京・伊豆諸島の青ヶ島の沖合で撮影されました。
映像と写真は今月10日、青ヶ島の北側にある標高およそ250メートルの展望広場から撮影されました。
撮影した長野県駒ヶ根市の上澤有三さん(38)によりますと、クジラは白っぽい色で沖合100メートルほどの海面近くを潮を吹きながら悠然と泳いでいたということです。

クジラの生態に詳しい東京海洋大学大学院の加藤秀弘教授が確認した結果、こぶのように盛り上がった頭部の形や丸い胸びれなどから、撮影されたのはコククジラだとしています。
コククジラは北太平洋に生息し、このうち、日本や中国の近海、それにオホーツク海を回遊する集団は120頭ほどとされていて、絶滅が心配されています。

加藤教授によりますと、コククジラが日本の近海で目撃されるのはまれで、青ヶ島のように本州などの沿岸から遠く離れた場所で撮影、確認されたのは初めてだとしています。