テスラ、15分で完了するEV電池交換システムを特許出願。車載可能、リフト搭載
これがあればロードサービスでも電池交換できる
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テスラが、EVのバッテリーを15分で交換可能にする特許を5月に申請していることがわかりました。テスラは2014年にもバッテリーを90秒以内に交換する埋込み式のシステムを開発中だとしていましたが、これはその後スーパーチャージャーの普及を優先し、交換システムはすっかり影を潜めていました。
しかし、プロジェクトは姿を変えて進行していたようで米国特許商標庁(USPTO)に提出された書類によると、新しいバッテリー交換システムは埋設設置するだけでなく、おそらくトラックなどにも組み込めるようコンパクトに再設計されています。
さらに図面からわかるように、このシステムにはEV車両をリフトで持ち上げるしくみで、メカニックが自分で操作して整備できるようになっています。 もちろん、以前にテスラがデモをしたような90秒という短時間でのバッテリー交換はできなくなるものの、別にそんなに短時間に済ませずとも、給油に立ち寄るような感覚で、ついでにタイヤのエア圧をチェックしたり、トイレのついでにコーヒーの一杯も飲みたいという需要は多いかもしれません。
また、米国の州をまたぐような長距離ドライブの際、近くにスーパーチャージャーがない場所でバッテリー切れを起こした場合は、ドライバーからすれば90秒だろうが15分かかろうが、バッテリーを交換に来てくれるだけで御の字のはずです。
なお、このシステムはModel SとModel Xのバッテリー交換のために設計されているものの、他の車種にも対応可能とのこと。Model 3はバッテリーパックの取り付け方法が従来から変更されているため90秒の交換システムでは対応できなかったはずですが、メカニックが自分で操作できるこのシステムなら大丈夫そうです。
一方でイーロン・マスクは過去「バッテリー交換方法を突き詰めるなら商用車にも対応することになる」としていました。とすると、10月26日発表予定のあのトラック用のバッテリー交換システムもすでに開発されているかもしれません。
ちなみにEVを開発するメーカー、例えばダイムラーなどはバッテリーの充電時間をわずか5分程度にまで短縮する技術を開発しています。これが実用化されるなら、15分かけてバッテリーを替えるより手間も時間も短縮できるため、大掛かりなバッテリー交換システムは(整備工場以外には)必要がなくなる可能性も否定できません。