【北京=坂尻顕吾】29日の新華社通信によると、有害物質メラミン入りの粉ミルクで5万人を超える乳幼児に腎臓結石の被害が出た事件で中国河北省の警察当局は23日、メラミンを違法製造し、酪農家らに販売していた業者を摘発した。違法製造されたメラミンが広く出回り、酪農家らの違法混入につながった疑いが出てきた。
当局の調べでは、この業者は昨年後半から同省内でメラミンの違法製造と販売を繰り返していたという。ただ、メラミン入りの粉ミルクは同省の「三鹿集団」だけでなく、全国のメーカー22社に及んでおり、同じような容疑が他地域に広がる可能性もある。