- [PR]
スポーツ
NYで「比較論」真っ盛り イチローと松井
【ニューヨーク=黒沢潤】米大リーグのレイズは25日、松井秀喜外野手(38)を戦力外通告した。松井がかつて4番を務めたヤンキースにはイチロー外野手(38)が電撃移籍。宿縁のライバルは明暗を分けた格好だが、地元のニューヨークでは今、イチローと松井の比較論議が盛んだ。25日付の米紙ニューヨーク・タイムズも、「米国で成功した最高の日本人選手たち」と称賛した。
ヤンキースタジアムにほど近いニューヨーク市ブロンクス地区のスポーツバー。「イチローは“ニンジャ”そのものだ。単打で出塁した後、いつの間にか二盗を決め『二塁打』にしてしまっている。恐ろしい才能だ」。熱烈なヤンキースファンのキャシュ・バカーさん(23)はイチローをこう語る。
これに対し、「マツイは『ゴジラ』の名の通り、いかつい容姿を持つものの心優しき人物だ。この街で日本食が愛されるようになったのはマツイの影響。彼こそ『日本文化大使』と呼ぶにふさわしい」と話すガブリエル・ブリオネスさん(24)は“松井派”だ。
ニューヨーク・タイムズ紙もユニークな「イチロー・松井論」を展開する。
ヤンキースが制覇した3年前のワールドシリーズで、松井がMVPを獲得する大活躍を見せながら退団を余儀なくされたことについて、「(彼は)苦虫をかみつぶすこともなく、報道陣の質問に一つ一つ答えた。真のジェントルマンだ」と高く評価。「日本のおばあさんたちが思わず抱きしめたくなるような人物だ」とまで描写した。
これに対しイチローについては、「気性も才能も逆だ」とした上で、「クールで自信家、二言三言しか話さないような静かな『傭兵(ようへい)』」と形容。俳優でいえば、「映画『ダーティハリー』のクリント・イーストウッドのようだ」とした。
このニュースの写真
関連トピックス
関連ニュース
- [PR]
- [PR]