ダイハツ不正、3車種の型式指定取り消しへ 国交省、夕方に是正命令

角詠之
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 ダイハツ工業の車両認証試験を巡る不正で、国土交通省は16日、特に悪質な不正行為が確認されたとしてダイハツ・グランマックスやOEM(相手先ブランドによる生産)供給しているトヨタ・タウンエースとマツダ・ボンゴの3車種について、道路運送車両法に基づき、大量生産に必要な「型式指定」を取り消す方針を明らかにした。

 斉藤鉄夫・国交相は同日夕、同法にもとづき、ダイハツの奥平総一郎社長に対して、組織体制の抜本的な改善を求める是正命令を出すという。斉藤国交相はこの日の会見で「日本の製造業の信頼に関わる大きな問題だ」と述べた。型式指定が取り消されると再び認証されるまで大量生産ができなくなる。

 この問題をめぐっては、昨年12月にダイハツが174の不正について公表。全車種で出荷を停止するという異例の事態となっていた。国交省はダイハツの本社(大阪府池田市)に立ち入り検査に入るなどして事実関係の確認をしていた。また、不正が確認された45車種の安全性について確認試験を実施している。(角詠之)

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