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01年11月15日 |
寺原147キロ!下痢も封じた! |
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気迫で全日本のマウンドを守った。12日の夜から下痢の症状を訴えていた寺原隼人投手(18=日南学園)が、予選最終戦のオランダ戦に2番手で8回から登場。右足に打球を受け、5安打されて2点を失ったものの、3つの見逃し三振を奪って1点差でしのぎきった。初セーブもつき、チームを予選リーグ全勝に導いた。
病み上がりの高校生とは思えない。気迫の投球だった。2点適時打を浴び、なお9回表2死一、三塁。リードはわずかに1点。それでも寺原は自分の力を信じて直球を投じた。「体のキレが悪かったので、気持ちで負けないように投げた」。2番アドリアーナへの内角高め、143キロの球は力なく遊撃へのフライとなった。初セーブを挙げてチームの全勝を守り、ようやく笑みが戻った。
志願の登板だった。12日の夜から、下痢による発熱を訴え、13日のカナダ戦ではベンチの裏で横になったままだった。夕食をとらずに就寝。一夜明けて熱は35度4分まで戻り「もう大丈夫」と話したが、病み上がりで常識では考えられない登板だった。荒木大輔コーチも「将来のある選手だし、投げさせたくはなかった」。それでもチームドクターとトレーナーを通じて自ら登板を志願した。
8回表から任された2度目の登板は調整不足と雨でぬかるんだマウンドのため、いきなりピンチを背負う。1死からレヒトに左翼前に運ばれると、2番ファンクロースターの打球が右足首を直撃。治療の間、交代を促す首脳陣を制して再びマウンドに戻り、後続を一邪飛と見送りの三振で封じた。
精神力の強さは甲子園でも証明されている。高校最速の98マイル(157・68キロ)を記録した今夏の2回戦。宿舎のクーラーを消し忘れ、発熱を押してのマウンドだった。6回7安打3失点と本調子にはほど遠い内容。そんな仲でも高校最速をマーク。苦しい状況でも自ら力をすべてを出し切る、寺原の真骨頂をこの日も見せつけた。
9回表1番レヒトに2点適時打された球は、この日最速の147キロ。苦境でも最後まで大物ぶりを示した。19日のドラフトを控え、チームから一歩早く18日に帰国するため、決勝トーナメントでの登板予定はない。「これもいい経験になった。今後もこれを生かして気迫を大事にしたい」。寺原をプロ入りを前に大きな財産を手にした。
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