Koeman(C)Getty Images

クーマンがバルセロナ時代を回想「監督だけが戦犯ではない」…チャビへの支援を訴え「私にはなかった」

オランダ代表への復帰が決定しているロナルド・クーマン監督は、昨年10月に解任されたバルセロナ時代について語った。

オランダ代表在任中の2020年、現役時代を過ごしたバルセロナの新指揮官に就任したクーマン監督。しかし、チームが獲得したタイトルはコパ・デル・レイのみに終わり、さらに今シーズン開幕前には財政難によりリオネル・メッシが退団するなど混乱の中、昨年10月に在任期間わずか1年2カ月で解任された。

今年のワールドカップ終了後にはオランダ代表指揮官に復帰することが決まったクーマン監督は、自身のバルセロナ時代について「当時についての本を書くことだってできる。我々には本当にたくさんのことが起きた」と話し、以下に続けた。

以下に続く

「新型コロナウイルスの問題やしばらくの間の会長不在、すべてのことに関する質問に私が回答しなければいけなかったこと、望んでいた選手を獲得できなかったこと、ファイナンシャル・フェア・プレーの問題、リオネル・メッシの退団、移籍市場最終日でのアントワーヌ・グリーズマンの流出……本当にたくさんのことが起きた」

■チャビ監督を語る

さらに、クーマン監督は自身の後任を務めるチャビ・エルナンデス監督についても言及。指揮官交代ですべてが解決するわけではないとしつつ、サポートを呼びかけた。

「確かに彼らはいくつかの面で良くなった。3人の前線の選手を獲得したね。私との比較は良いことではない。私が解任されたとき、バルセロナは首位と8ポイント差で、今では2倍だ。チャビのタスクも私と同様にとても難しいものだ。これがバルセロナの現実だ。本来の位置に戻るためには時間が必要で、無冠だなんて考えないでほしい。長期的に考えるべきで、コーチを信頼して支援すべきだ」

「バルセロナの状況が私の時と同様というのが真実だ。これは指揮官交代が良くなることを約束するものではない、ということを意味している。批判するつもりはない。私が頼みたいことは、チャビをサポートしてほしいということだけ。コーチだけが戦犯ではない。私は会長からの十分なサポートがなかった。彼がこのことから学び、チャビをサポートすることを願っている」

「私はクレだから、クラブの現状は辛いし、悲しい。全力でチャビを支援することを頼みたいし、彼はレジェンドで、とても良いコーチだ」

また、ジョアン・ラポルタ会長との関係性については「私にとって会長には疑問があった。オフレコの中で彼は『彼(クーマン監督)が続投するか私にはわからないし、私たちは彼への疑問を持っている。これは良いことではない』と言っていた。プライベートでははっきりと言い合うべきだが、公共の場ではコーチを守るべきだ。会長がコーチを支えなければ、より難しいものになる」と不満を呈した。

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