姫路城のチの櫓で行なわれていた、第2期電王戦第2局、佐藤天彦叡王対Ponanzaの対局は、94手まででPonanzaが勝ち、2戦全勝という結果で幕を閉じました。結局、Ponanzaはプロ棋士に対して負けず知らず。コンピューターが人間をすでに超えているという結果をもって電王戦が締めくくられました。
負けた佐藤叡王は「結果は連敗に成ってしまいました。Ponanzaに対して、本来持っている価値観や感覚をぶつけて負けてしまいました。序盤はよかったのですが、徐々に形勢が悪くなってしまいましたが、とても難解でした。現段階ではどこが問題だったのかはわかりません。名人として皆さんに期待されて挑みましたが、結果が出せなくて残念です」。

勝ったPonanzaの開発者山本一成氏は「序盤は苦しかった。人間で言うと指しづらい状態。80手目穴熊の金を角で取った時点で勝ちを意識した。名人に勝つことは、コンピューター将棋に携わるすべての人の願いだったので、名人と対局させていただいた幸運に感謝したい。このことは私だけでなくチェスや人工知能などさまざまな叡智を結集した結果です」
