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NECエレクトロニクスはこのたび、現行のアナログテレビでも地上デジタル放送、いわゆる地デジの受信を可能とするセット・トップ・ボックス(以下「簡易なチューナー」)向けシステムLSIを開発いたしました。
今回当社が開発したシステムLSIは、総務省と社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)が地デジ完全移行に向けて策定した「簡易なチューナー」の仕様ガイドラインに準拠したもので、このシステムLSIを採用した簡易なチューナーを用いることで、テレビ視聴者はアナログテレビで地デジの受信が可能となります。
当社は、これまで別々の半導体製品で構成されていた「フルセグOFDMチャネルデコーダ回路」と画像圧縮・伸張などを行なう「画像処理回路」を世界で初めて1チップ上に集積いたしました。またこれらの回路に加え、映像/音声用D/Aコンバータやスマートカード・インタフェースなど、地上デジタル放送受信機を実現するために必要な周辺回路の集積化を図ったこと、ユニファイドメモリアーキテクチャー(UMA)によるメモリの統合をしたこと、などにより、簡易なチューナーの大幅コスト低減に貢献できると考えております。
当社は今後、この開発品の特性・性能評価などを行った後、簡易なチューナーの開発・生産を計画するメーカーなどに対して、本年秋からサンプル出荷を行なう予定です。
社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)によると、現在普及しているテレビは概ね1億台で、2011年のアナログ停波時にも、そのうち約3500万台がアナログテレビとして残っていると推測されております。アナログ停波に伴いこれら大量のアナログテレビ所有者はテレビ放送が視聴できなくなる可能性があり、地上デジタル放送への完全移行の大きな課題となっております。
その課題の解決策の一つとして期待されているのが、アンテナとアナログテレビの間に設置される格安の地上デジタル放送受信機であり、総務省およびDpaは簡易なチューナーとして、その仕様ガイドラインを策定し、早期の製品化を求めております。
当社はデジタルAV機器向け半導体を事業の柱と位置づけ、デジタルテレビやDVD製品など向けの半導体製品を積極的に市場に投入しておりますが、このたび、簡易なチューナー向けのシステムLSIの試作を終え、その製品化を目指すものです。
当社は今回開発されたシステムLSIが、地上デジタル放送の普及促進とアナログ停波時のアナログテレビ保有者救済に貢献できる半導体製品と位置づけ、早急なる製品化と積極的な拡販活動を展開する所存です。
ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。