最大級の警戒を 台風16号で気象台が会見

台風16号接近に伴い、搭乗手続きをする乗客で混雑する那覇空港=15日午前8時20分ごろ

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2012年9月15日 11時38分
(47時間55分前に更新)

 沖縄へ接近中の台風16号が、沖縄気象台では半世紀以上にわたって観測していないほどの暴風が吹き、甚大な被害が予想されるとして、同気象台は15日午前10時半から会見を開き、風雨が強まる前に片付けや買い出しなどの台風対策を整え、風雨が強くなってからは不要不急の外出は控えて「最大級の警戒」をするよう呼び掛けた。

 15日午前9時現在、台風16号は、那覇市の南南東約460キロにあって、時速約20キロで北北西に進んでいる。中心付近の気圧は905ヘクトパスカル、最大瞬間風速は75メートル(時速約270キロ)。今後も勢力をほぼ維持しながら、沖縄本島方面へ向かい、今夜には沖縄本島地方が暴風域に入る見通し。

 同気象台では16日には沖縄本島地方で「猛烈な風が吹き、猛烈な雨が降る」としている。予想される最大瞬間風速70メートル、最大風速50メートルは、木造住宅が倒壊し、車が横転、電柱も倒れるほどの風。雨も、15日正午からの24時間で400ミリに達する可能性がある。

 やはり最大級の警戒を呼び掛けた前回の15号では被害が少なかったが、重村尚秀予報課長は「15号は幸いそこまでの風は吹かなかったが、16号は雲が締まっていて、中心付近にまとまっている印象がある。油断せずに最大級の警戒を」と訴えた。

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