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【社会】

四日市踏切事故、二審も実刑 名高裁判決

2012年5月10日 23時17分

 三重県四日市市の踏切で2010年12月、自転車の男性3人が死傷した追突事故で、自動車運転過失致死傷の罪に問われた歯科医師、池田哲被告(47)=四日市市=の控訴審判決が10日、名古屋高裁であった。志田洋裁判長は、運転を差し控えるべき注意義務を怠ったとする原判決に「事実誤認はなく、量刑も不当とはいえない」として、禁錮2年10月を言い渡した津地裁四日市支部の判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

 判決は、てんかんの持病があり、事故前の2年間余に20回の発作を起こした被告にとって、運転中に発作を起こし車が制御不能となる事態は「容易に予見できた」と指摘。弁護側の「予見可能性はなく、執行猶予が相当」との主張を退けた。

 判決によると、被告は2010年12月30日、自宅から経営する歯科医院に向かって自動車を運転中、てんかんの発作で意識を失い、踏切待ちをしていた自転車の男性3人に追突。踏切内に押し出された研修医=当時(40)=と中国人実習生=当時(23)=を列車と衝突させて死亡させ、別の中国人実習生にもけがをさせた。

(中日新聞)

 

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