山形)伝統の水納め 加茂水産高生、身をすくめて海へ

佐藤孝則
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 山形県鶴岡市の加茂水産高校の生徒たちが1日、恒例の「水納め」に臨んだ。海での授業の締めくくりとして、感謝の気持ちを海に伝える伝統行事。1946(昭和21)年の学校創立から続き、今年は男女85人が参加した。

 校舎裏手の加茂レインボービーチの海水温は18・6度。ここ数年では最も高いというが、冬が近づく日本海からは強い風が吹き抜けた。「ワッショイ」と気合を込めたかけ声で準備運動をした生徒たちは身をすくめながら海へ。たき火のある浜辺を目指し、50メートルほどの周回コースを進んだ。

 海洋資源科3年の富樫哲太君(18)は「この時期に海に入るのはたぶん今回が最後。感謝のほかに、みんなで楽しもうという気持ちで入りました」と話した。(佐藤孝則)

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