勝ち試合の終盤を任されたかと思えば、ビハインドの展開でマウンドに上がり、先発が崩れたときには序盤に登板することもある。ここまで1人で何役もこなしてきたが、
田原誠次は「言われたところで投げるだけなので。(肩を)作ってくれ、と言われたら準備をするだけ」と平然と言う。
8月17日現在で、チームでは
マシソンに次いで2番目に多い50試合に登板している。3勝2敗で14ホールドポイント。フル回転を続け、中継ぎ陣に欠かせない存在になってきた。新人だった2012年の32試合が過去最多の登板数で、既に自己記録を大幅に更新しているが「ヒジ、肩は痛くないし、(食事量が)落ちることもない」と夏場を迎えてもタフネスぶりが光る。
試合数を重ね、気持ちの持って行き方もうまくなってきた。いつ出番が訪れてもおかしくない状況で、ブルペンで集中し過ぎても良くないと言う。
「上げ過ぎると(マウンドで)落ちてしまうので。なるべく、ブルペンでは70、80で気持ちを入れて(マウンドに上がって)100に持って行く。失敗をしたときは(ブルペンで)上げ過ぎていた。失敗を繰り返しながら、やっていくうちに分かってきた」と口にした。
疲れは、もちろん感じている。ただ、残り試合は少なく、ゴールも見えている。
「あとこれだけ、と思って投げられる。(シーズン)最初のほうが疲れを感じた」
ここからラストスパートをかける。