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【Style of the PRINCE】第16回ゲスト:立花 慎之介さん Vol.1
【Style of the PRINCE】第16回のゲストは立花 慎之介さんです。
声優としての活動だけでなく、様々なユニットやパントマイム、日本舞踊など幅広い分野で活躍されている立花さん。その原点となる学生時代や養成所時代のことなど、様々なことを時間いっぱいまで語っていただきました!
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声優を目指して高校時代に独学を
――立花さんが声優を目指されたきっかけは何だったんですか?
高校1年の誕生日に、レーザーディスクのデッキを買ってもらって、漫画で読んでいた『ああっ女神さまっ』(※注1)のアニメをLDで観たのがキッカケですね。僕はそれまで、物事に感動することがあまり無かった人間だったんですが、あれは人生の中でいちばん感動したんじゃないかな。もちろん、それまでもアニメーション作品はいろいろ観てましたけど、その感動が新鮮だったし、あの作品で初めて、声優という存在にも興味を持ったんですよ。そこから、アニメ雑誌を買ったり読んだりしていたら、声優雑誌というのが出始めたんですね。
――声優雑誌の創成期ですね。
『声優グランプリ』『VOiCE Animage』でしたね、確か。それらが創刊された頃が、ちょうど高1だったんです。高校時代は漠然と大学へ行って、仕事に就いて……というようなことは考えていましたけど、僕は特になりたいものはなかった。そこで、声優って面白そうだなと強烈に興味がわいたんです。
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――それまで、お芝居に興味は?
まったくないです。僕、すごく引っ込み思案だったんで、人前に出るの嫌だったんですよ(笑)。あと、同じくらいの時期に、地元の岐阜では『機動戦士Vガンダム』(※注2)が放映されていて、主役の阪口 大助さん(※注3)の活躍を観て、声優という仕事を意識したこともありますね。
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――なるほど、そういう理由で。でも『ああっ女神さまっ』がキッカケというのは意外ですね(笑)。
あ、もちろん『聖闘士星矢』(※注4)や『シティーハンター』(※注5)といった、男の子が出てくる作品も観ていたんですが、エンディングのクレジットやお芝居がどうのと……意識が切り替わったのが『ああっ女神さまっ』だったのかなと思いますね。
――高1で声優になろうと思い、そこからは?
そうですね。で、結局、まずはこの高校3年間をどうやってのり切ろうかと……(笑)。僕の高校は進学校だし、僕が行ってたのも進学コースだったので、周りは東大や京大を目指すヤツが普通に多かったんですよ。でも、僕にはもう、大学進学の勉強なんて、意味ねえもんなって思いまして。学んでおく分にはいいけど、高校のカリキュラムは意味がなくなってしまったので(苦笑)。でも僕の住んでた岐阜には声優の養成所も専門学校もないですし、雑誌などでも声優になる方法は書いてない。今と違って、ネットで調べることもできないですしね。そんな中で、情報を手繰り寄せていった結果、どうやらこの業界では、青二プロダクションというものが有名らしいと(笑)。
――はい、たしかにそうですね(笑)。
エンディングテロップを見ると、“青二プロダクション協力”みたいに書いてある。雑誌を見ても緑川 光さん(※注6)が出てたり、置鮎 龍太郎さん(※注7)が出てたり、おお、みんな青二プロダクションだなぁと。井上 喜久子さん(※注8)、冬馬 由美さん(※注9)、久川 綾さん(※注10)もそう。となると、青二プロダクションに入るのがいい。すると……青二塾というところに行けばいい、というのが僕の中の一つの目標になったんです。でも、僕はお芝居というものをまったく経験していないし……かと言って、そこから高校の演劇部に所属する気持ちにもなれなかった。舞台演劇には、それほど興味も持てませんでしたしね。
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――そこで?
青二プロダクションと同じくらい、よく名前を見る養成所に日ナレ(日本ナレーション演技研究所)があったんです。で、日ナレがCDで教材を出しているんですよ。ストレッチや発声法を教えてくれる。
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――今はDVDになってるそうです。
そうなんですか(笑)。で、僕も岐阜でそれを買って、やってましたね。ほかにも神谷 明さん(※注11)が出された本を買って読んだり。高校生の段階で、やれることはできるだけやってみようと思い、身体作りと滑舌を良くする練習は、独学で頑張りました。養成所に通うようになったら、ほかの生徒とヨーイドンで同じスタートラインに立つことになるんじゃないですか。でも、僕は芝居のことは分からないから、ほかで何か武器がないとキツいだろうと予想していました。だったらせめて、滑舌だけでも良くしておこうと思って、高校3年間、毎日“外郎売”(※注12)を練習してましたね。今でも、完璧に覚えてますよ(笑)。あとは、方言を直すこと。標準語とはアクセントが違うんで、アクセント辞典を買って、英単語を覚えるように、自分で正しいアクセントを書いた単語カードを作って、勉強してました。
――それはすごい。今までお話を聞いた方の中でも、いちばん独学されてるんじゃないですかね?
なので授業中も、教科書の下には日ナレの教科書を仕込んでました(笑)。
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