鶏卵汚職、吉川元農相の有罪確定

　鶏卵汚職事件で収賄罪に問われた元農林水産相吉川貴盛被告（７１）を懲役２年６月、執行猶予４年、追徴金５００万円とした東京地裁判決が１０日、確定した。吉川被告は控訴断念を表明しており、検察側も期限の９日までに控訴しなかった。＜下へ続く＞

　判決によると、吉川被告は大臣在任中の２０１８年１１月～１９年８月、飼育環境の改善を図る国際基準案への反対意見を取りまとめたり、日本政策金融公庫に対して中小業者の融資条件緩和を働き掛けたりする見返りに、鶏卵大手「アキタフーズ」の秋田善祺元代表（８８）＝贈賄罪などで有罪確定＝から現金計５００万円を受け取った。