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北朝鮮人権決議案を採択 拉致問題非難―国連総会委

2021年11月18日05時59分

 【ニューヨーク時事】国連総会第3委員会(人権)は17日、日本人拉致問題を含む北朝鮮による人権侵害を非難する欧州連合(EU)提出の決議案をコンセンサス方式(議場の総意)により投票なしで採択した。
 日本は賛同を示す共同提案国に加わった。同種の決議採択は17年連続。年内に総会本会議で採択され、正式な総会決議となる見通し。
 決議案は、拉致問題を「深刻な人権侵害」と強調。被害者と家族の高齢化に言及した上で、「北朝鮮による(解決への)具体的な行動の欠如、被害者とその家族の長年の耐えがたい苦しみに重大な懸念を示す」と明記した。
 日本政府代表は採択前の演説で、拉致被害者の親の有本嘉代子さん=享年(94)=と横田滋さん=同(87)=が昨年死去したことに触れ、「時間がない」と早期解決を訴えた。一方、北朝鮮の金星国連大使は演説で「決議案は米欧の敵視政策の表れだ」と反発。中国やロシアはコンセンサスに加わらなかった。

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