プロナビ

Windows 11のリリースは10月5日! プリインストールPCは? Windows Updateでの提供は?Windowsフロントライン(1/2 ページ)

» 2021年09月01日 06時00分 公開

 米Microsoftは8月31日(現地時間)、同社が現在開発中の次期OS「Windows 11」を10月5日より一般提供を開始すると発表した。以前の記事で「Windows 11の一般配信は2022年初頭以降が見込まれている」としていたが、今回の発表で“より早いタイミングで受け取れるユーザーもいる”状態になった。

Windows 11 発売日 新OS「Windows 11」が10月5日にやってくる

自分のPCでいつWindows 11が利用可能になるのか

 同社のBlog記事でも説明されているように、既存のWindows 10ユーザーに行われるWindows 11のアップグレード配信は、例によって「ローリングアップデート」方式となる。一斉に全ユーザーが利用可能になるわけではなく、Microsoft側が設定した条件に合致したユーザーから「Eligible(適合した)」と判断され、アップグレードの通知が出される。

 このあたりは、最初期にWindows 10が提供されたときと同様となるが、同社によれば10月5日以降、2022年半ばまでかけて“ゆっくり”と展開が行われる。現在の世界のWindows 10の稼働台数は13億台を突破しており、仮にそのうちの2割が1年近くをかけてWindows 11に移行するとしても、3億台弱のデバイスが対象となる。移行におけるトラブルや混乱も想定されるため、移行と検証期間をできるだけ余裕を持って確保しようという流れだろう。

 Microsoftによれば、当初は「new eligible devices will be offered the upgrade first」になるという。つまり、発売されて日が浅いOEM PCやハードウェア構成が新しいデバイスが最優先され、後は順次同社が「Eligible」と判断したデバイスから順番に配信が行われる。

 Windows 10の大型アップデート(機能アップデート)がそうであったように、こういった検証は、Microsoftのみならず当該ハードウェアを提供するOEMの判断や検証も含まれるため、新しいPCが必ずしも優先してWindows 11の配信を受けられると限らない点に注意したい。

 ただ、10月5日以降は製品版のISOが提供されるようになるため、Media Creation Toolを用いてのマニュアルでの強制インストールも可能になるとみられる。前回の連載でも触れたように、このマニュアルインストールでは、いわゆる「PC正常性チェック(PC Health Check)」アプリにあるような最小要件を満たすかのチェックの他、前出のような「Eligible」な状態であるかのチェックは行われない。

 つまりWindows 11の動作が仮に不完全だったとしてもインストールが可能になるため、自己責任でのアップグレードとなる点は覚えておきたい。

 また興味深い話題だが、現在Windows Insider ProgramのRelease Preview向けに、Windows 10 Insider Previewの「21H2」に相当するビルドが配信されているが、Windows Latestによれば、同チャネルのWindows UpdateのページにPC正常性チェックと同等のWindows 11の最小要件を満たすかの項目が出現しており、Windows 11 Insider Previewへの誘導が行われるという。

 興味がある人は当該の記事をチェックしてほしいが、おそらくWindows 11の一般配信も同様の画面での案内が行われると予想する。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月25日 更新
  1. 次世代スイッチの主流となるか!? 磁気式アナログ検出スイッチ搭載の75%キーボード「VK720A」を普段使いの視点で試す (2024年05月24日)
  2. サンワのペン型マウス「400-MAWBT202」を試す 充実の多機能、狭い場所で作業できる喜び (2024年05月24日)
  3. Next GIGAで学習用端末のOSシェアが大きく変わる? PCメーカーやプラットフォーマーの動き【後編】 (2024年05月23日)
  4. 計400台の限定販売! スター・ウォーズのBTスピーカー兼スポットライト「albos Light&Speaker STAR WARS Edition」の実物をチェック (2024年05月23日)
  5. SIEが自社製「nasne」のサポート業務を7月25日で終了 一部機能も2027年7月末までに提供終了 録画番組はバッファロー製に移行可能 (2024年05月24日)
  6. JBL、Type-C有線接続型のハイレゾ対応オープン型イヤフォン「JBL TUNE305C」 (2024年05月23日)
  7. ワコムが有機ELと出会ったら……極薄で最軽量液タブ「Movink 13」をプロ絵師が試したぞ! (2024年05月22日)
  8. Next GIGAで何が変わる? 文科省が「学習用端末」の要件や補助スキームの変更などを行った理由【前編】 (2024年05月16日)
  9. 横幅が約58.2cm! 200%サイズのキーボード&振動するゲーミングチェアの実機が店頭に (2024年05月25日)
  10. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー