尾道市議「現金受け取った認識ない」河井夫妻事件

有料記事河井夫妻の公選法違反事件

北村哲朗
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 昨年7月の参院選をめぐる買収事件の公判で、現金30万円を受け取ったと検察側から指摘された尾道市の杉原孝一郎市議(77)が11日、市議会の求めに応じて事実関係を説明した。前法相で衆院議員の河井克行被告(57)が自宅に現金を置いて帰ったことを認める一方、「すぐに返却したので現金を受け取ったという認識はない」と述べた。

 杉原市議の説明によると、参院選で克行被告の妻の案里被告(46)を友人に頼まれて支援。公示翌日の7月5日に自宅を訪ねてきた克行被告に推薦はがきの入った紙袋を渡された。克行被告が帰った後、現金入りの封筒も置いてあるのに気づき、3日後に返却した。現金を受け取った認識はなく、「法的にも道義的にも議員として恥じる行為は一切ない」とした。

 この日は議員だけを対象にした説明で、質疑は受け付けなかった。報道陣には非公開とし、説明内容を記した紙を事後に配った。説明の中で、現金の額や具体的な返却方法には触れなかった。

 杉原市議は6月下旬、現金を…

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