あゆみの箱は、社会福祉に関心を持つ人々を中心に、映画・演劇等の文化活動を通じて広く国民の協力をえて、乳幼児・児童・心身障害者・老人等の福祉の増進を図るとともに我が国の社会福祉事業の発展に貢献することを目的とします。
創設者 伴 淳三郎 永世名誉会長 森繁久彌
昭和38年当時、ワクチンの不足から全国的に小児麻痺が大流行した頃、映画
監督の川島雄三さんが小児麻痺の後遺症で急逝されました。川島さんと親交のあ
った俳優の故・伴淳三郎さんは、川島監督に教えられていた心身障害児施設を訪
ねました。そこで伴さんの目に映ったのは小児麻痺に苦しむ子供たちの姿でした。
伴さんは「小児麻痺で苦しむ子供たちに光を当ててあげよう」と川島監督の墓前
で誓いを立てたのです。
同じころ、家族で募金活動を続けている俳優がいました。故・森繁久彌さんで
す。同じ仕事先で話し合った二人は意気投合し、手を取り合って奉仕活動を始め
ることになったのです。さっそく、大道具さんに撮影現場の残り木で募金箱を作
ってもらい、役者仲間と、劇場や街頭、ロケに行く列車の中で募金を呼びかけた
のが始まりです。
昭和40年春、伴さんと森繁さんはフジテレビの「小川宏ショウ」に出演し、
募金が700万円になったこと、その募金で歩行器を購入し、全国120か所の
施設に寄付することを発表しました。 募金箱の名称は、「この募金箱によって
手足の不自由な子どもたちが歩めるように」との思いを込めて「あゆみの箱」に
決定したことも発表し、その字体を公募しました。その結果、全国の応募の中か
ら選ばれたのが今の字体です。
この字は当時、大分県別府市の県立養護学校整肢園校舎に在校していた小学校4
年生の池田恵子ちゃんがクレヨンで描いた、大変力強い字体です。
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