「ももクロ男祭り」に苦情、福岡・太宰府市など実行委計画 市民団体「観客の性別限定おかしい」
福岡県太宰府市の市民団体「男女共同参画を進める市民ネットワーク」(陶山雪代代表)は13日、大宰府政庁跡で今月末にある女性5人のアイドルグループ「ももいろクローバーZ」のコンサートに関して、「観客が男性限定というのはおかしい」と市の人権政策課に苦情を申し立てた。別の市民団体も同様の苦情を申し立てており、市は2件合わせて市男女共同参画推進委員(2人)に諮る予定。
コンサートは九州国立博物館開館10周年などを祝う催し。「ももクロ男祭り2015in太宰府」と銘打ち、観客は男性に限定している。太宰府天満宮のほかに市や同博物館などによる実行委員会が計画した。
市を訪れた市民ネット側は「コンサート自体は問題視していないが、市が実行委員会に入っていながら、特別史跡で男性客限定の公演を認めたのは問題。市の男女共同参画推進条例に規定する『男女が均等に文化的利益を享受できる社会の形成』に反する」などと主張している。
芦刈茂太宰府市長は「今後、名称(男祭り)の変更と、性別を限定しないチケットの販売を申し入れる」と話している。
=2015/10/14付 西日本新聞朝刊=