立憲「リベラル中道、存亡かけた参院選」 候補者擁立遅れ、危機感

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神沢和敬
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 立憲民主党は27日、東京都内で党大会を開いた。夏の参院選泉健太代表が「野党で改選過半数の獲得」との目標を掲げ、「コアを固めながら中道の立ち位置までウィングを伸ばす」とする党運営の方針を確認した。「無党派から保守層に共感の輪を広げる。立憲こそがリベラルと中道の旗手」とも語った。

「野党で改選過半数」を目標

 泉氏は「自己責任ばかりの競争社会でなく、人に冷淡な身を削るばかりの改革でなく、人に優しい改革を進めていきたい。ぶれずに自民党とは違う選択肢を提示していく」と訴えた。新年度当初予算案の衆院採決で賛成に回った国民民主党を念頭に「(本予算案の賛否は)政権に賛同するか否かが問われる」と指摘。そのうえで「本予算への反対。これが政権を目指す野党の真っ当な姿勢」と述べ、国民民主との違いを強調した形だ。

 ただ、その後の会見では、候…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2022年2月28日8時26分 投稿
    【視点】

    解散のある衆院と違い、参院は夏に選挙があることが決まっており(三年に一度、半分の議員が改選)、この記事にあるように立憲民主党がそこに存亡がかかるとまで危機感を募らせるなら、どんな社会、国家を目指すのかを少しでも早く、もっとクリアに打ち出すべ

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    蔵前勝久
    (朝日新聞政治部次長)
    2022年2月28日12時14分 投稿
    【提案】

     泉氏は俗な言い方をすれば「いい人」なんでしょうね。他人の話をよく聞き、周囲に気配りができる。しかし、それは政治家の資質としては「八方美人」「芯がない」とみなされるんだろうと思います。いわゆる平時では、それで構わないでしょうが、いまの野党陣

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