■相次ぐ刑務所での殺人

 14日には首都テグシガルパから東に約40キロ離れたラトルバ(La Tolva)にある警備が厳重な刑務所で、犯罪組織「マラ・サルバトルチャ(Mara SalvatruchaMS-13)」の構成員5人が別の収容者から殺害された。

 その前日には、同国西部サンタバルバラ(Santa Barbara)にある同国の代表的な高警備刑務所であるエルポゾ(El Pozo)刑務所のペドロ・イデルフォンソ・アルマス(Pedro Idelfonso Armas)所長(52)が同国南部で銃撃されて死亡していた。

 アルマス所長は、10月26日に麻薬組織の中心人物、マグダレノ・メサ(Magdaleno Meza)被告が別の収容者らによって殺害された現場にいたことについて調査を受けており、治安省はアルマス所長を停職処分にしていた。

 ソーシャルメディアで拡散された動画には、アルマス所長がメサ被告と話していたところ、施錠されていたゲートを看守が開けて収容者らがなだれ込み、メサ被告を刺し、銃で撃って殺害した場面が映っていた。