2023年11月4日発売の「日経トレンディ2023年12月号」 ▼Amazonで購入する では、「2024年ヒット予測ベスト30」を特集。日経クロストレンドではベスト10を紹介していく。1位は「ドローンショー&空中QR」。ドローンショーとのコラボレーションは既に各地で行われており、花火大会の定番になる。ドローンショーを組み込めば協賛企業のロゴやメッセージを夜空に表示できるようになる。夜空に表示する“空中QR”は、ドローンショーの普及を下支えしそうだ。
※日経トレンディ2023年12月号より。詳しくは本誌参照
ドローンショー&空中QR
抜群のエンタメ性と広告を共存させたショーが各地で開催
夜空に色とりどりの光が絵を描き、生き物のように動き出す――。“5類移行”で久しぶりに花火大会へ繰り出した人々を驚かせたのが「ドローンショー」だ。2024年は夜空に浮かぶ“次世代花火”が様々に姿を変え、日本各地で急速に広まる。
ドローンショーとのコラボレーションは花火大会の定番になる。既に各地で行われており、23年8月の「関門海峡花火大会」では、500機のドローンがイルカやクラゲを夜空に描くショーを展開。サプライズ演出で来場客の喝采を浴びた。同8月には「とりで利根川大花火大会」(茨城県)、10月には「大曲の花火―秋の章―」(秋田県)など、花火とドローンの“競演”が自治体の支持を集めている。
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ショーに使うドローンも進化する。ドローンショー・ジャパンは23年8月に5GHz帯の屋外実験局免許を取得。5GHz帯で接続台数を増やし、表現力を向上できるという。
より活発化するのが著名キャラクターとのコラボショーだ。オリエンタルランドは、ミッキーなどのキャラクターを描くドローンショーを各地の花火大会で実施。“サイズ制限なし”で描かれたキャラクターが視界いっぱいに広がり夜空を動き回るのは、従来の花火や映画では体験できない新世代のエンタメといえる。
これが24年にさらに広まるには理由がある。ドローンショーと花火の組み合わせは、日本の花火大会の運営スタイルを激変させるのだ。材料費高騰や人手不足、さらには肝心の協賛金不足でやむなく開催中止になる花火大会が増えている。しかし、ドローンショーを組み込めば協賛企業のロゴやメッセージを夜空に表示できるようになり、問題解決に一歩近づく。「従来は協賛企業名がアナウンスされるだけだったが、ドローンなら商品の認知度アップや新規顧客の獲得に直接つなげられる」(ドローンショー・ジャパン)
ドローンショーの普及を下支えするビジネス活用は大きな可能性を秘めている。その切り札が夜空に表示する“空中QR”。ショーを撮影しようとスマホのカメラを向けた人々を企業のサイトに誘導する。音楽フェスなどの大規模イベントなら波及効果は絶大。SNSなどに投稿されればQRコードがさらに拡散する。
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