日経BPコンサルティングが2012年10月に実施した「企業メッセージ調査 2012」(※)によると、企業が発信するメッセージを提示して、発信元の企業名を答える正答率(企業名想起率)の平均は、わずか4.2%にとどまった。ランキングは以下の通り(表1)。

表1●企業名想起率上位40 (400メッセージ中)
※ 企業名想起率(%):メッセージのみを提示して、その発信元である企業名を自由記入でたずね、正しく記入できた率。なお、メッセージ中に企業名や、企業名を類推できる言葉が入っている場合は、その部分を伏字にして提示した。※ 2011年で「―」の記載があるものは今年から尋ねたメッセージ
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 「伝えるための工夫」がない企業のキャッチフレーズは記憶に残りにくい。そんな中、「お口の恋人」(ロッテ)の企業名想起率は、73.9%と他を圧倒して高く、11年連続して1位となった。2位は「あなたと、コンビに、ファミリーマート」(ファミリーマート)で63.8%、3位は「ココロも満タンに」(コスモ石油)で61.2%。2位と3位のメッセージはともに、ジングル(音声)が付いており、記憶に残りやすかったと言える。