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<楽天>青山痛恨 自力CS消える

8回西武1死二、三塁、森の三ゴロで勝ち越しを許した東北楽天・青山(安保孝広撮影)

 自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が消滅した。東北楽天は敵地で最下位に転落し、本拠地コボスタ宮城での巻き返しを狙っていたが、3位西武に競り負けた。可能性が完全になくなったわけではないが、大久保監督が「そこしか目指していない」と話してきた目標はかすんだ。
 11試合連続無失点と抜群の安定感を誇っていた青山が乱れた。2−2の八回に2番手で登板。先頭の脇谷にフルカウントから2球ファウルで粘られ、「慎重にいきすぎた」という9球目はわずかに外角に外れた。
 続く浅村に右翼線への二塁打を浴び、無死二、三塁。1死後、森の三ゴロの間に三走脇谷に生還され、決勝点を許した。「先頭に四球を出してしまったのが全て」。右腕は悔しさを押し殺し、「また一から気を引き締める」と切り替えた。高村投手コーチは「どこが悪かったのかは青山自身が分かっている。信頼は変わらない」とかばった。
 打線は三回に先制し、七回には追い付いたものの、拙攻もあって及ばなかった。「紙一重だった」と大久保監督。CS進出の可能性を信じ、「最後まで全力で戦う」ときっぱり。涼しい東北といえども、秋風が吹くにはまだ早い。(浦響子)


2015年08月29日土曜日

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