どんなお酒もそうなのだが、美酒あるところに旨い料理は欠かせない。最近、日本で人気の韓国焼酎もまた然り。その旨さを極めるには、本場の食と文化を知ることが重要だ。
そこで今回訪ねたのは、韓国料理研究家の崔智恩(チェチウン)さん。「旨い土地には、旨いものが宿る」と考える崔さんが提案したのは、高級韓国焼酎「鏡月グリーン」の故郷・江原道への旅だった。その歴史と文化を知ることで、この焼酎にこそふさわしい“絶品酒肴”をつくりたいそんな思いがそこにはあった。
韓国九道の最北部、東海(日本海)に面している江原道(カンウォンド)は、名山と名水の地。春は山に咲くチンダッレ(つつじ)を求め、夏は海、秋は紅葉、冬は雪と、自然の美しさを求めて一年中人が訪れる景勝の地もである。
周囲には史跡も多く、文化の香り高い土地。「歴史と自然を存分に味わって、ともに楽しむ料理へのインスピレーションを感じたい」。そんな言葉から、旅は始まった。
|