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若狭湾の潜水艦「呂500」など3隻特定 海底調査で九工大チーム

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若狭湾の潜水艦「呂500」など3隻特定 海底調査で九工大チーム

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 若狭湾で見つかった旧日本軍の潜水艦「呂500」の艦橋前部。遠隔操作の無人潜水機が撮影した(ラ・プロンジェ深海工学会提供)  若狭湾で見つかった旧日本軍の潜水艦「呂500」の艦橋前部。遠隔操作の無人潜水機が撮影した(ラ・プロンジェ深海工学会提供)
 若狭湾で見つかった旧日本軍の潜水艦「呂68」のソナー画像(ラ・プロンジェ深海工学会提供)
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 若狭湾で見つかった旧日本軍の潜水艦「呂68」のソナー画像(ラ・プロンジェ深海工学会提供)フルスクリーンで見る 閉じる

 第2次大戦後、処分のため京都府舞鶴市沖の若狭湾に沈められた記録が残る旧日本軍の潜水艦3隻の位置と名前をすべて特定したと、九州工業大の浦環特別教授らの調査チームが3日、東京都内で発表した。
 3隻は1924年建造で敵襲の見張りなどをした「呂68」、27年建造で機雷の敷設を担った「伊121」、43年にドイツから譲渡されたUボートと呼ばれる潜水艦「呂500」。舞鶴市・冠島付近の深さ90メートル前後の海底で見つかった。46年に連合国軍総司令部(GHQ)が沈めた時の形をほぼ保っているという。

 調査は6月18~21日に実施。小型漁船から音波探知機を使って海底の様子を調べたほか、遠隔操作の無人潜水機による撮影にも成功。へさきの形や船体の長さなどから、それぞれの名前を特定した。
 浦氏は「人知れず沈没した潜水艦は忘れられていく。しかし調査をすれば事実を明らかにし、今と昔のつながりを取り戻すことができる」と意義を語った。

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