高校女子柔道3冠監督、半年の資格停止 部内暴力容認か

木村健一 中小路徹
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 高校女子柔道団体で史上2校目の3冠を達成した山梨・富士学苑の矢嵜雄大監督に対し、全日本柔道連盟が、練習の中で上級生2人が下級生に暴力をふるったことを容認したとして、6カ月の指導者資格停止処分としたことがわかった。

 同校の女子柔道部については今年2月、全柔連コンプライアンスホットラインに、「1年生が上級生から乱取りの中で顔や肩を殴られる、足を蹴られるなどの暴力を繰り返し振るわれた」という通報が寄せられ、全柔連が調査していた。

 通報した部員の保護者は朝日新聞の取材に「監督の処分は妥当」と話した。一方、学校側は「組み合わせに実力差があり、下級生が被害意識を持ったのは確かだが、暴力行為は否定してきた。日本スポーツ仲裁機構などに処分無効を求めていく」としている。

 富士学苑は3月の全国高校選手権、7月の金鷲旗高校大会、8月の全国高校総体でそれぞれ団体優勝し、女子で10年ぶりの3冠を達成した。木村健一中小路徹

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