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プロバスケ・福岡レッドファルコンズ、2000万円の使途不明金

 プロバスケットボールチーム「福岡レッドファルコンズ」(福岡市)の運営会社に2000万円前後の使途不明金があることが9日、分かった。

 同社は負債約8000万円を抱えて債務超過に陥っており、不明金の一部はチームの元関係者が個人的に流用した可能性があるという。福岡県警もすでに、同社で不透明な会計が繰り返されていたとの情報を把握している。

 経営立て直しのため昨年12月末に就任した船田幸夫社長は、この元関係者について、損害賠償請求するとともに、県警に業務上横領容疑などで告発する方針。

 福岡レッドファルコンズは、バスケットボール・日本リーグ機構(JBL)のスーパーリーグ(8チーム)から2チームが脱退して新プロリーグ「bjリーグ」に参入したことを受け、8チーム体制を維持するために昨年6月に発足。今季の運営費は1億9500万円と見込んでいたが、スポンサー企業が見つからず、昨年12月には選手13人に対する給与の支払い遅れが発覚。遠征費もJBLから借りるなどして試合を続けてきた。

 同月22日には、当時の女性社長が、福岡市内の自宅車庫で、自殺を図った。命に別条はなかったが、県警に対し「チーム関係者が金を持ち逃げするなどし、資金繰りに困って死のうと思った」と説明したという。

 この事件後、就任した船田社長が会社の口座を調べたところ、運営会社が設立された2004年12月には資本金分の7000万円があったものの、昨年6月のチーム発足の時点で、数百万円しかなかったことが判明。引き出された金の中には、領収書がないものや、福岡市内の高級ホテルの宿泊、別会社の運営資金に回されたものもあるという。

 福岡県でトップリーグに参加するチーム誕生は、スーパーリーグの前身「日本リーグ」に1969年まで所属した八幡製鉄以来で、県内のバスケットボール関係者は「悲願がかなった」と期待を寄せていた。

 「赤いハヤブサ」という意味で名付けられ、チームには元日本代表や外国人選手が入団。しかし、リーグ戦では14連敗を喫し、今月2日に開幕した全日本選手権では、船田社長や選手らが遠征費を負担して出場したが、2回戦で敗れた。

 船田社長は9日、福岡市東区の事務所に選手を集め、現在の会社を清算して新会社を立ち上げ、スポンサーと支援団体を探してチームを存続させる方針を説明した。


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