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<サウンド制作は先輩と2人で>
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こみお 阿部さんは、ストII制作当時は新人だったんですか? |
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阿部 例えば、バイソンの所とか。後半に作ったやつは割と俺が作ってたんですけどね。 高野 ああ、バルログだったり、ベガだったりですか。 こみお …すみません、ぜんぜんわからないです。あっ、でもバルログならなんとなく…。 高野 ボスキャラの名前ね。バルログは「ひょー」って言う人。 阿部 難しいなぁ。なんか、誰でも知ってるものだと思ってますからね。 高野 (笑) 阿部 じゃぁ、ベガとバイソンが海外じゃ名前が逆とか知ってますか? いろいろあるんですよ、コネタは。 こみお はぁ、ピンと来てないんですけど…。 阿・高 (笑) 高野 つまり、「バイソン」が「タイソン」をモチーフにしたキャラだったんで、名前を「バイソン」にしてしまうと肖像権の侵害になるということで、 名前がバルログっていう名前に変わって、「バルログ」を「ベガ」にしたんですよ。 で、ベガって言うのは…こと座でしたっけ?だから、日本人の感覚では最後のボスで「ベガ」って名前はかっこいいかなって思うかもしれないけど、 海外のマーケティングの人から見ると「なよなよしている」と。 こみお ほぉ… 高野 だから、中性的なバルログをベガって言う 名前にしたんですよね。それで、サガットはストリートファイター1のときからサガットの名前なんで変えられないんで、ラスボスの方をバイソン将軍としたってわけですよ。 こみお ややこしいですねぇ。 |
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高野 (苦笑) 阿部 だから、映画の方はバイソン将軍なんですよ。 高野 ところで自分達のゲームがハリウッドで映画化ってことで、当時会社の中での盛り上がり具合はどうだったんですか?? 阿部 うーん、特に盛り上がりは…。 もうその頃国内では、ストリートファイターIIは人気が割りと落ち着いてたじゃないですか。 社内では「またそんなことやってる」みたいな雰囲気の方が強かったかも(笑)。 高野 そうなんですか。 こみお でも、海外のテレビとか映画とか見てたら、ストリートファイターらしきものが出てるの多くなかったですか? 阿部 当時? こみお そう、当時。某香港映画とか。主人公が春麗になってでてきたし。 他の映画でよく覚えてないですけど、子供がゲームやってるシーンで、お母さんに怒られた時のゲームがストリートファイターだったんですよ。 高野 ああ、そうなんですか。 阿部 そう言えば、ドラマで誰か覚えてないけど、春麗の格好してるのとかありましたね。 高野 ええ、マジですか! 阿部 うん、なんかコスプレのなんかで…。 高野 それサクラじゃないですか?スポーツ新聞にでかでかと載ってましたね。 「女子高生コスプレ」っていう風に誰でもわかる見出しが書かれてるんですけど、鉢巻まいてテコしてるんで、あきらかにサクラだったんですよ(笑)。 こみお そうなんですか!そんな事もあったんですねえ。 座談会:後半へ続く… |
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