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中国国営テレビ、ギョーザ中毒事件を初詳報

2008年02月07日06時59分

 中国の国営メディアである中央テレビが6日、全国ニュースで中国製冷凍ギョーザ中毒事件を初めて詳報した。「日本側調査団は製造元の工場を視察し、管理や衛生面で問題がなかったと発表した」というもので、調査団による5日の天洋食品の視察が安全性にお墨付きを与える格好になった。

 事件の内容については、毒物が検出されたことなどに簡単に触れただけ。中国の各紙も6日、同じニュースを流した。

 地元メディア関係者によると、中国当局は「科学的かつ完全な調査結果が出るまで報道を自粛するように」と通達、新華社通信や政府発表だけを報じさせている。天洋食品製のギョーザが日本向けで、中国でほとんど流通していないため、伝えなくても問題はないという事情もある。

 関係筋によると、中国当局者は日本側との会合で再三にわたり「結論が出るまで、いかなる主観的な推測も公表しない」と申し入れた。中国外務省の劉建超報道局長も5日、「憶測に基づき中国の名誉を汚すような報道をすることは責任ある態度とは言えない」と不快感を示した。

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