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ユダヤ教葬儀散会させる NY市長、差別と批判も―新型コロナ

2020年04月30日06時47分

ニューヨーク市のデブラシオ市長=10日、ニューヨーク(EPA時事)

ニューヨーク市のデブラシオ市長=10日、ニューヨーク(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】外出規制下のニューヨーク市ブルックリンで28日夜、新型コロナウイルス感染で死亡したユダヤ教超正統派の指導者の葬儀に大勢が集まっていたところ、デブラシオ市長が現地に乗り込み、市警が散会させるのを監督する騒ぎがあった。市長はツイッターでユダヤ人社会に「警告の時は過ぎた。大勢で集まる人を召喚あるいは逮捕するよう市警に指示した」と強調。これに対し、ユダヤ人社会への「差別」という批判が出ている。

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 ソーシャルメディア上の画像では、ユダヤ教徒の市民が道路を埋め尽くし、パトカーや警官が割って入っている。市長は29日の記者会見で「数千人」がいたと主張。「危険性は計り知れない」と指摘した。市警のシア本部長も「警官の命を危険にさらしている」と訴えた。
 一方で、地元の市議会議員からは、他の地域でも違反者がいる中で、ユダヤ人社会だけを取り上げるのは「反ユダヤ主義をあおる」と批判が飛び出した。こうした批判に市長は会見で「これほどの集まりは少ないし、続いてはならない」と反論している。

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